2015年03月04日

ブログ引っ越しのお知らせ

誠に申し訳ございませんが、ブログを全部Bloggerの方に移管にします。
以下のサイトになりますので、大変お手数おかけいたしますが、よろしくお願いいたします。


posted by masata at 18:21| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

読書ノート第5回『ザ・ゴール 企業の究極の目的とは何か』



本書も管理会計のテキストで用いたものです。『ザ・ゴール』は僕が大学の時にとても流行った印象です。とても厚い本であり、平積みにされていたのを今でも思い出します。



社会人になって読んだのが最初です。非常に読みやすい内容になっています。本書は分厚いながら、物語小説となっており、文章も平易でわかりやすいです。物語であることから、自分自身が主人公になった気持ちで読み進めることができ、イメージしやすいのが利点です。ただ、手っ取り早く本質を知りたいという人にとっては読みにくさがあるからかもしれません。僕自身も付箋を貼りまくって、重要なところを何回も読んだりしました。残念なことにアメリカのホームドラマチックな描写が多く、「ここいらないんじゃない?」というものが多く存在します。はっきり言って、早く本筋を見たいというところで、進まないシーンがあると、ストレスを感じてしまうということもありました。



さて、本書はどういう内容なのかというところですが、TOC(制約条件の理論)が書かれています。TOCとはなんでしょうか。TOCはオペレーションにおいて非常に重要な概念です。

TOCは、あるシステムの目的(ゴール)を継続的に最大化することを狙う、全体的な管理手法であり、考え方です。TOCにおいて、システムがそのゴールに対して相対的により高い業績を達成するのを妨げる、ひとつ以上の制約があると言われています。これを本書ではボトルネックと言われており、ボトルネックを探し出し、それをどう扱うのかということが非常に重要になります。





効果的なTOCアプローチの実施においてのプロセスは以下のとおりになっています。




  1. 制約を特定する (ボトルネックはそのプロセスの前の製品在庫により識別される)

  2. その制約を徹底活用する (その有用性と効率性を増やす)

  3. ほかの全プロセスをその制約プロセスに従わせる (ほかのプロセスはボトルネックに奉仕する)

  4. 制約を底上げする (もし必要なら、恒久的にボトルネックの許容量を増やす)

  5. すすぎと繰り返し (行動をとると、ボトルネックは移りゆき、さらなる注意が求められる)




自分の組織にあるボトルネックはどこか?

これは製造業だけでなくても、有効に活かせる概念だと思います。

本書では、工場をテーマに物語が進んでいきます。本書を読み終わった後、自分の会社におけるボトルネックを特定し、そのあと、そのボトルネックを活用できるように変えていかなければなりません。そういったことを考える視点が本書を読んで気づかせてくれます。






『ザ・ゴール 企業の究極の目的とは何か』





最近はザ・ゴールのマンガ版も出ておりますので、さっくり読みたい人はこちらをどうぞ。登場人物が日本人になっています。






『ザ・ゴール コミック版』




思考プロセス編として続編も出ており、他にもいくつかゴールドラット博士の著作がシリーズで出ています。他のエントリでも紹介したいと思います。

ラベル:管理会計 TOC
posted by masata at 00:07| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月03日

読書ノート第4回『アメーバ経営』

管理会計を学ぶ上の議論で『アメーバ経営』は重要だと思います。そもそも、アメーバ経営とはなんでしょうか。
アメーバ経営とは、京セラ創設者であり、KDDIを創立し、最近ではJALの再建を任された稲盛和夫氏の経営哲学をマッチさせた経営手法です。具体的にどういうことをやっているのでしょうか。

「アメーバ経営では、各アメーバのリーダーが中心となって計画を立て、全員の知恵と努力により目標を達成していく。そうすることで、現場の社員ひとりひとりが主役となり、自主的に経営に参加する「全員参加経営」を実現している」
と言われています。

非常にミニマムな組織であり、一人ひとりが自律的に動ける組織ということです。アメーバの由来は自律性から来ていると思われますが、本書が出た当時はとてもユニークな手法だったのではないでしょうか。

最近では、プロジェクトやある目的によって動くような集団で動いている組織が多く見受けられます。そういった点を本書を読むことで、自分の組織では中途半端であるなと自覚することができるかもしれません。

実際に、プロジェクトによってチームを仕事をするにしても責任が曖昧であり、誰がやっていいのかわからない。結局、「フリーライド」をするおそれさえあります。それも、プロフィットセンターが曖昧な位置づけであるからかもしれません。

そのような中で本書を読むことで、自律的にかつスピーディーに集団を動かすということの重要性を再認識することができると思います。ただ、実際は、システムを創っただけでは機能しないのも、アメーバ経営の「みそ」なのです。アメーバ経営では、優れたアメーバに金銭的なインセンティブを渡すといったことをしません。基本は、任されたことによるやりがいや充実感など、お金にみえないところにあります。また、前提として性善説で動きます。誰かがズルするとなった時点で、この仕組みは崩れていくことでしょう。

そこで、京セラは京セラフィロソフィーというものを創り出し、従業員一人ひとりに対して、浸透させているのです。実際にこの企業の風土あるいは文化を創りだすことが非常に難しいんだと思います。社員の一人ひとりの意識をトップから変革させていかなければ、この仕組みは思うようにいかないでしょう。



『アメーバ経営』

アメーバ経営だけでは物足りない、わかりにくい部分が多いということもあると思います。
そこで同じ稲盛氏の著書である「稲盛和夫の実学 経営と会計」がオススメです。この本とともに読むことで、より自律的な集団の創り方、考え方が理解しやすくなると思います。


『稲盛和夫の実学 経営と会計』
posted by masata at 14:31| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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